レンズのみせてくれたもの

足早に過ぎ去ったこの四月。
僕が彼らの背中を追うことは今の所ないが、

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現場は楽しかった。
待ちの間、退屈なこともあったけど。
大人が真面目にこんなことやってるのだと思うと、それだけでもうね。
でも、映らない部分ってのはこんなにかっこよかったんだ。


結局、映画の正体は掴めなかった。
しかし、今回の体験で強く認識したものが一つあって、やっぱり映画も嘘だ、ということだ。
つくられていないものの方が少ない。
これはいままで普通に見過ごしてきた事だが、よくよく考えればスゴイ。
人間も空間も、光も音も、細かいところさえ。
ハッとする。


今回現場を体感したことにより、映画を観る視点が明らかに変わった。
その撮影の裏側を想像してワクワクしたり、時には冷めたりもする。


完成品を観たらまたなにか分かるだろうか?
―分かるだろう。

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しかし映画をもうちょっと知りたくなってきた。
そのために、自分で映画を作ってみたい、という願望が前より強くなったのも事実。


また何かに近づけたような気がしている・・・。