父、今なお。

今日は『宇宙戦争』がやってるようで、15分遅れで最後まで観ることにした。
で、いつも思うんだがなぜレイチェルの吹き替えがババアなのか。
それが嫌で、只今、副音声の英語でテレビの字幕機能を使い、観てる。
字幕は映画の字幕みたいではなく少しちゃちだが、まあこれも面白みがあっていいだろう。


思ったのが、『クローバー・フィールド』と比べて、断然面白い。
この違いは視点にある、かも。
宇宙戦争は第三者視点。
それに対して、クローバー・フィールドは主観であるから、逆に感情移入しにくい。
主観映像の特徴として、第三者視点よりも、状況を無理にする条件が増える(それをクローバー(以下略)は必要最低限をクリアできてない)。
あとクロ(以下略)は情報を隠しすぎたし、焦らしすぎるんだよな、あの映画。
もっとテキパキやれよ、とクロに対して苛立ちを覚えた記憶だ。


ダコタ・ファニングが好きなんですけども、いいね。
役柄は少々アバズレだども、要所々々では、やはり可愛い。
オススメは冒頭の、手についた灰をフッと吹き払うシーン。
短いが、ベリー・キュート。
あとはマシンのライトに照らされて見上げるシーン(マシン側からのアングルのカット)。


結末に納得のいかない人も居るようだが、俺は結構好きだ(スタッフロール前の原作からの引用のような部分は少し不自然ではあるが)。
少々、弱々しい印象でもある決着だが、しかし、ウェルズの考え、思いがひしひしと伝わってくる。
それをもっと感じるため、一度原作を読みたい。
ウェルズの作品は広く映画化されているが、その中で『タイムマシン』、あれには原作とかけ離れたスジと酷い出来で失望したが、コレはわりと忠実であるらしい。


ウェルズは作品の中に、教訓だったり、様々な大切なモノを込めて伝えてくれる。
だからこそ読み継がれ、児童書にも多く扱われているのだと思う。
もっとたくさんの人が、とくにこれからの世界を担う青年、少年・少女たちは、山田○介やらKAG○ROUやらバカなモン読んでないで、ウェルズ・・・じゃなくても文学たる文学を読むべきだ
・・・と、熱く思う。


SFはステキだ。