アナオロギィ

柴紅社文庫の『日本のポスター 明治 大正 昭和』を購入。


やはり思うのは、今のポスターと昔のポスターの違いで。
現代のポスターは、その社会のスピードに対応するため、端的で反射的に理解できるようなものだ。
つまりは電車の中から見える、ビルの表面にはりついた、アレ。
大衆に、それが何かを瞬時にくみ取らせ、取捨選択をさせている。
ここにあるのはじっくり見るための広告ポスターだ。
まあ戦時のポスター(プロパガンダ系のね)は、象徴的に、色によってインパクトを強め作ってあるが。
伝え、記憶に残す。
ただ利益を得るという目先のことを追わず、だ。


たとえば、酒・ビールの広告なんて美人画だ。
今のポスターにだってアイドルや女優が出てるが、その場合ビール持ってる。
ところが、持ってない。  文字と麗しい女だけ。


それより魅力を感じるのがタイポグラフ。
なぜここまで美しくできるのか。
装飾的であるのに、文字として確実に成立している。
その素晴らしさ・・・。


僕は先人たちに学ばなくてはいけない。


(しかしなにやら)